昨日11月11日に大阪の中央卸売市場で『棒鱈(ぼうだら)』の競りが行われました。
関西では棒鱈がおせち料理に使われるらしいので、
競りが始まると年の瀬が近づいてきたと感じる方も多いようです。
でも実際、大阪に住んでいる私は棒鱈を食べたことがありません。
母は、
「子どもの頃は(母の)お母ちゃんが作ってくれて食べてたけど、
とにかく戻すのに手間がかかるねん。だから私はやったことないわ。」
と言っていました。
ただでさえ、近年のおせち料理はお取り寄せが多くなっていたりしますからね、
手間がかかることはだんだんとしなくなって、
地域ごとのおせち料理の特色もなくなっていくのかもしれません。
今年の競りでも完売はしなかったほど、人々の手からはどんどんと
遠ざかっているようです。
でもせっかくの関西の伝統なので、
少しでも興味を持ってもらえる人がいればいいなと思い、
今回記事にしてみました。
棒鱈のおせち料理での意味は?
戻し方や価格について!
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棒鱈の意味
おせち料理にはそれぞれの料理におめでたい意味がありますよね。
紅白かまぼこは紅が魔除けやめでたさ、白は神聖な意味。
黒豆は“まめに働く”や健康という意味。
昆布巻きは“よろこぶ”にかけて。
田作りは五穀豊穣を願って。
里芋や数の子は子宝に恵まれるように。
などなど。
棒鱈は
“たらふく(鱈福)食べられる”という意味があるそうです。
ちなみに元々は縁起物ではなく、保存食として棒鱈は食べられていて、
それが日持ちするという意味で関西の方へ送られて
おせち料理に入れられるようになったという説があります。
おせち料理は日持ちするのも肝心な要素ですからね。
棒鱈の戻し方
戻すのに手間がかかる!生臭くなる!ということから
なかなか手が出せないという方も多いと思います。
ポイントは冷暗所と水を毎日変えることのようです。
棒鱈は開いて干したもので、そのままでは枯れ木以上に固いそうです。
これを水で戻して柔らかくなってから、切って煮ます。
大きさによってはそのままでは大きくて器にも入らない場合があるらしく、
そんな時はポリ袋を二重にして中に棒鱈と水を入れてしっかり口を結ぶ
これでいいんだそうですよ。
でも12月だからといって常温の保存はやめましょう。
冷暗所、もしくは入るなら冷蔵庫で。
そして水は毎日変える。
これを3日〜1週間続けます。
目安は身が白くなり過ぎないぐらいです。
そして湯がく時には米のとぎ汁で湯がくとか、
番茶を入れて湯がくと独特な臭みがなく煮ることができるそうです!
価格について
ここまで戻し方について書きましたが、
実際、通販などでは戻した状態のものが売っている場合もあります(笑)
しかも戻した状態のもの、乾燥したままのもの、カットしてあるもの
と色々な状態のものがありますが、
500g〜1kg以内で2000円前後〜4000円
というところでしょうか。
ついでに、煮た状態のものもありますね。
こちらは300gが1000円以内で購入できそうです。
でもどうせなら煮るぐらいは家庭の味に仕上げたいものですね。
年に一回のおめでたい行事なので、
また一年、おいしいものを“たらふく”食べられるように
今年は棒鱈をおせち料理に加えてみてはいかがでしょうか?
去年、夫婦で長野県の山の中の温泉に投宿した時、夕食に出ました。
私は「これ、美味しい。懐かしい味だけれど、思い出せない。」
カミさん「美味しい。棒鱈。昔よく食べたわよね。」
私「そうだ、棒鱈、子どもの頃よく食べていた。」
それ以来、気になっていて、暮れに生協で取って正月に食べてみました。
でも、ちょっと甘すぎで温泉の時のホロホロ感と美味しさには届かない感じ。
我が家は保存食に興味のある家で、
「作ってみようか?」
ということになり。
私がググる係。
で、keikoさんのページを発見。
いい情報をありがとうございました。
我が家は清水を引けているので、
戻し…に関しては何も問題ないです。
近いうちになんとか試してみたいと思っています。
タケこと竹内ですさん。
コメントありがとうございます!
お役に立てて良かったです♪
やっぱり戻しから時間をかけて手作りするのが
おいしくなる秘訣かもしれませんね!
清水を引いているとは羨ましいです。
私は未だに棒鱈に挑戦したことは
ないのですが、死ぬまでには必ず…
と思っています(笑)